この状態がいわゆるホワイト・チェロ。

次の段階で今回は表板の上部、

及び下部、さらにCコーナーのつめの

部分の四スミに模様を施しました。

これで螺鈿をふくめすべての装飾が

出来上がるわけですが、その前に

何よりも肝腎な音の調整。

このホワイト・チェロの状態で仮の

指板をつけ、ペグ、魂柱、駒等を

セッティングし、はじめて“音”を

響かせてみるわけです。

このホワイト状態の響き。

普通はだれも経験することのない

段階でこれは製作者のみの

特権でしょうか。

これはこれで何ともいえない、

たえなる響きなのです。

 

 

 

 

 

 

音とはまた別の話になりますが

ホワイトチェロの状態の楽器は

これまた、まさに白木の香。

いい香りがします。

ニスにはもちろんそれだけで充分

魅力はありますが、まっさらの白木の

状態も、おおげさでなく、

音も姿もそして香も素適です。